Webサイトを作っているとき、Webサーバーに直接アップするのではなく、PCにXAMPPやMAMPなどでWebの環境を作ってそこで開発をしています。開発をしているときに困るのが「メールを送信するテスト」です。そんなときに使えるmailcatcherという、ダミーのメールサーバーを立ててくれるソフトウェアを使うととても便利です。Windows10でmailcatcherをインストールして使ってみましたので、その方法につい書きます。
ローカルの開発環境でメールを送信するテストができるmailcatcher
XAMPPやMAMPなどを使って、ローカルでWebサイトの開発をしているときにメールを送信するテストをしたくなるときがあります。たとえば、会員登録してくれたときに自動送信するメールや、不正ログインを防ぐプラグインを入れて、不正ログインしたときのテストをしたい、などの場合にローカルにあるWebサイトからメールを送る場合などです。
mailcatcherというソフトを使って仮想のSMTPサーバーを立てることができます。
このソフトを初めて使ったのは、データベースに登録されている数百名分のメールアドレスにメールを送信するテストをしないといけないということがありました。
数百名分のメールとなると、万一本物のメールアドレスに送ったらえらいこと(訴訟問題)にもなりかねませんし、開発者にとってメールの送信テストはとても怖いものです。そのために、メールアドレスはあらかじめGMail全部変えていたとしても万一…と、びくびくしていましたがそのときにこの mailcatcher を知りました。これを使うと、仮想のSMTPサーバーが受けてくれるので、安心してテストをすることができました。
mailcatcherの環境を作る
mailcatcherはRubyとRuby のデベロッパーキットがインストールされていることが前提となります。
Rubyのインストールについては、
[ryus_blogcard url=”ryus.co.jp/blog/windows10-ruby-install/”]
を参照してください。
デベロッパーキットをインストールするには、
http://rubyinstaller.org/downloads/
このページの下の方に、
Development Kit という項目があります。ここでは既にインストールしてあるRubyのバージョンに合わせたファイルをダウンロードすることになります。
クリックするとファイルがダウンロードできます。
ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックします。
そうすると、解凍先を入力する画面が出ます。
私の場合は、ダウンロードしたプログラムを入れる場所を c:\DlPrograms というフォルダに入れることにしています。そこに新しいフォルダを作ってインストールするので c:\DlPrograms\devkit と入力して Extract をクリック
解凍が終わったら Windows PowerShell を立ち上げます
スタートボタンをクリックして powers と入力すると Windows PowerShell が表示されるのでクリック
Windows PowerShell が立ち上がりました。
cd c:\dlprograms\devkit
と入力してリターンし、今解凍したフォルダに移動します。ここで、
ruby dk.rb init
と入力してリターン
このようになります。初期化が終わりました。次に、
ruby dk.rb install
と入力してリターン
このような画面になったらデベロッパーキットのインストールが終了です。
mailcatcherのインストール
mailcatcherのインストールですが、とても簡単です(^^)/
先ほどの続き、Windows PowerShell で、
gem install mailcatcher
と入力してリターン
このようにインストールが始まり、
このようになったらmailcatcherのインストールが終了です。
WordPressで使ってみるためのプラグインを入れて設定する
2019/02/22追記:下記のプラグインは現在利用不可能なようです。新たに使えるプラグインについて書きましたので詳しくは、
こちらの記事を参照して下さい。
WordPressでmailcatcherを使うためのプラグインを入れます。
ダッシュボード プラグイン>新規追加 をクリック
検索窓に mailcatcher と入力してリターン
Mailcatcher for WordPress が表示されるので、今すぐインストール をクリック
今すぐ有効化 をクリック
ルートフォルダの wp-config.php を開いて
define(WP_MAILCATCHER, true);
という行を追加します。
こんな感じ。そしてこのファイルを保存します。
これでWordPressの準備も完了しました。
mailcatcherを起動する
mailcatcherを立ち上げます
Windows PowerShell でも コマンドプロンプト でもどちらでもいいのですが、コマンドラインで
mailcatcher
と入力して、リターンします。すると、
このように表示されて、これでmailcatcherが起動しました。
WordPressのコメントを付けたときのメール送信を確認してみる
この状態でWordPressでできているこのサイトからのメール送信はすべてmailcatcherが受け取ります。
試しに投稿にコメントを付けてみてどうなるか見てみます
こんな感じにコメントをしてみます。
mailcatcher に届いたメールを見るには、ブラウザに
http://127.0.0.1:1080
と入力して、リターンします。すると、
このように、コメントしたときに管理者に通知されるメールが届いていました。
中身もこのように表示されます(^^)/
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