「XSERVERにSSH接続して、最新のWordPressをwgetで取得してインストールするーその1」でXserverにssh接続するまでを書きました。ssh接続ができるようになるとWordPressをインストールする時にwgetで取得してインストールできます。今回はsshでWordPressを取得してインストールする方法について書きます。
XSERVERのサーバーパネルから行えるWordPressインストールとの違い
そもそもXSERVERには
[ryus_blogcard url=https://usortblog.com//xserver-domain-wordpress/]
で書いたように、WordPressを簡単にインストールする機能 が備わっています。
なのになぜそれを使わずにインストールするか、というと、、特に深い意味はありません(^_^;。あえて言うならば、自動インストール機能ではデータベースも自動で作ってくれるため、データベース名を好きな名前にできない ぐらいの違いです。
wgetで最新のWordPressを持ってくるというのはsshが使えれば、他のレンタルサーバーでも行える共通的な方法なので、sshに興味のある方はやってみるといいんじゃないかな、と思いました。
また、データベースも自動で作ってはくれないのでMySQLのデータベースをサーバーパネルから作成する方法も書きます。
XSERVERでデータベースを作成する方法
XSERVERでデータベースを作成する方法です。データベースを作成して、データベースユーザーを作り、データベースとデータベースユーザーを結びつけます。
MySQLデータベースの作り方
サーバーパネルに入り、
データベース>MySQL設定 をクリック
MySQLの追加 をクリック
MySQLデータベース名 に好きな名前を付けます。例として example としました。データベース名としては サーバーID_example となります。文字コードは UTF-8 を選び、MySQLデータベースの追加(確認) をクリック
MySQLデータベースの追加(確定)をクリック。
データベースが作成されました。
MySQLユーザーを作成する
次にMySQLユーザーを作ります。
MySQLユーザ追加 タブをクリック
好きなユーザー名をつけます。ここでは例としてuserとしました。ユーザー名としては サーバーID_user となります。パスワードを2カ所入力します。MySQLユーザの追加(確認) をクリック。
MySQLユーザの追加(確定) をクリック。
MySQLユーザーが追加されました。
データベースとユーザーを結びつける
データベースとユーザーを結びつけます。MySQL一覧タブをクリック
追加したデータベース サーバーID_example のアクセス権所有ユーザが ユーザーはいません となっています。
アクセス権未所有ユーザから サーバーID_user を選んで 追加 をクリック
この画面になるので、MySQL一覧タブをクリック
このように サーバーID_exampleというデータベースにサーバーID_userというユーザーが設定されました。
ユーザーはデータベース1つにつき1つのユーザーを作らなくても、1つのユーザーで複数のデータベースのアクセスができるようにもできます。今回は分かりやすいように新しいデータベースに新しいユーザーを設定してみました。
wgetで最新のWordPressを取得する
wgetで最新のWordPressを取得したいと思います。
WordPressをインストールしたいディレクトリに移動する
sshでXSERVERに接続します。接続すると、 /home/サーバーID に入ります。
[ryus_blogcard url=https://usortblog.com//xserver-domain-wordpress/]
と同じ方法で win-win-it.com という独自ドメインを設定してあります。ここにwgetで最新のWordPressを取得したいのでディレクトリを移動します。
ls -l
と、コマンドを入力すると
このように win-win-it.com というディレクトリがあります。ここが独自ドメインを設定したときにデフォルトのディレクトリとして指定されたディレクトリです。
cd win-win-it.com
と入力してリターンキーを押し、このディレクトリに移動します。
ls -l
とすると、
このような構成になっています。Webサイトは public_html にインストールすればいいので、
cd public_html
と入力してリターンキーを押し、このディレクトリに移動します。
wgetで最新のWordPressを取得して、解凍する
ここに wget で最新のWordPressを取得します。
wget --no-check-certificate https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
ちょっと長いのですが、このコマンドを入力してリターンを押します。すると、
wgetが実行されて、ファイルを取得して終了します。wgetでは1行実行するだけで、最新のWordPressが取得できるんです!
latest-ja.tar.gz
という圧縮ファイルが取得できたので、
tar -xzvf latest-ja.tar.gz
このコマンドを入力して、リターンキーを押して、
解凍します。
ディレクトリとファイルを移動して不要なディレクトリやファイルを削除する
解凍すると wordpress というフォルダが作られて、そこにWordPressのディレクトリとファイルがありますので、
cd wordpress
でwordpressディレクトリに移動してから、
mv * ../
このコマンドを実行して、wordpressディレクトリの中身を全て一つ上のフォルダ public_html直下に移動します。
cd ../
でpublic_htmlに移動してから、ls コマンドで見てみると
このようにWordPressのディレクトリやファイルがあります。
しかしまだ、この状態で win-win-it.com にアクセスすると、
このような表示になります。これはindex.htmlの表示なので、
rm index.html
と入力してindex.htmlを削除します。空になったディレクトリ wordpress も
rm -rf wordpress
で削除します。圧縮ファイルも
rm latest-ja.tar.gz
で削除します。
WordPressのインストール
ここまで進めば win-win-it.com を見たときに、
このようにWordPressのインストール画面となります。インストールについては、共通のものなのでここでは書きませんが、データベースの設定は
こんな感じになります。データベースのホストについては、サーバーパネルのMySQL設定をクリックしたページの下の方に、
データベースのホスト名 という項目があるのでこれをコピーしてペーストします。
まとめ:ちょっと手間がかかるんですが(^_^;ssh体験と、ベーシックな作り方でした
ちょっと手間がかかるんですが自動インストーラーがないサーバーでもこの方法なら最新のWordPressが1行のwgetコマンドで取得できるので楽にできます。
sshが繋がるなら何かしてみたい!という方は試してみてください。その際は、くれぐれも既存の有用なデータを上書きしないように気をつけてください。
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