「PHP5.4のセキュリティサポートが終了」という衝撃的なニュースを聞きました(>_<)。
ローカルPCでWebサイトで動かすプログラムやWordPress、XOOPS Cube、Netcommonsを動かすために複数のXAMPPを使っていますが、デフォルトで立ち上がるXAMPPはPHP5.4のバージョンを使っています。
それなのに、PHP5.4のセキュリティサポートが終了ということはまたデフォルトを切り替えないといけない。それだけでなく、PHPのバージョンの寿命はそれほど長くないのでこういうことが今後も頻繁にありそうです。ということを考えていたときにMAMP ProならPHPのバージョンが切り替えられるという噂をきいたので試してみました。
PHP5.4のサポートが終了という衝撃的なニュースとMAMP PRO Windows版!?
PHP5.4のサポートが終了していた、という衝撃的なニュースがありました。
ローカルに複数のXAMPPを入れていますが、基本的に立ち上げるXAMPPはPHPのバージョンが5.4のものにしてあります。PHP5.4が一番よく使われているバージョンな気がしていたので、そのようにしていたのですが、このサイトの情報によると 2015年9月14日 にPHP5.4のセキュリティサポートが終了しています。
しかも次のPHP5.5もあと9ヶ月でセキュリティサポートが終わるということです。これはデフォルトのPHPも5.4ではなくいっそのこと5.6にするしかない感じです。しかし、既存のサーバーはまだ5.4どころか5.3で運用しているところもあります。
作業する実サーバーが複数あり、PHPのバージョンも複数になるためXAMPPは複数のバージョンを入れています。XAMPPは異なるバージョンは同時には立ち上げられないため別バージョンのXAMPPを使うたびににスタートしたりストップしたりしています。今現在でも面倒だし、今後どんどん面倒になって行きそう…
ということを考えていたときにちょうど MAMP PRO ならPHPのバージョンが切り替えられるしかもWindows版もあるというお話を聞きました。MAMPはMachintosh,Apache,MySQL,PHPから付けられた名前のようにMachintoshでXAMPPのようにWebサーバー環境を構築するものなので聞いたときは「うそ~!」と言ったのですが、ほんとうのようです。
ということで、PHPが切り替えられるならとてもうれしいので試してみました。
MAMP PROのインストールと初期設定
MAMP PROはその名の通り有料のツールですが14日間無料で試用することができるので、使い勝手を確認した上で「これなら有料でも!」と思ってから購入することができます。その場合の金額は、
本日(2015/09/28)時点で、7,368円なので仕事に使うなら高くはありません。
インストールは
https://www.mamp.info/en/downloads/
このページで Download をクリックします。OSは自動的にWindowsが選ばれていました。アクセスしたPCから自動的に読み取ってくれるようです。MAMP_MAMP_PRO_3.1.0.exe というファイルがダウンロードされますのでダブルクリックします。
この画面で 実行 をクリック
Next クリック
Next クリック
I accept the agreement にチェックを付けて Next クリック
Next クリック(セットアップする場所を変えたければ場所を入力)
Next クリック(フォルダ名を変えたければフォルダ名を入力)
Next クリック
Install をクリック
Finish をクリック
デスクトップにある MAMP PROショートカット(MAMPのショートカットもあるので注意) をダブルクリック
DEMOバージョンなので終了する日付が表示されています。DEMO をクリック
OK をクリック
初期化をするので数分待ちます
この画面が出たら、インストールと初期設定が終了です。
PHPを複数バージョン使うための設定をしておきます。
PHP タブをクリックしてみると、このようにPHPのバージョンは複数入っていることが分かります。
複数バージョンを使うためにためにはここで、
Individual PHP version for everh host(CGI)
にチェックを付けて、
SAVE をクリックしておきます。
とりあえずMAMP PRO Windows版でローカルサイトを起動してみる
とりあえずMAMP PRO Windows版 が動くかどうかみてみたいと思います。
Hostsタブで SAVE をクリックします。デフォルトのHOSTが入っていて、このままでもいいかと思ったのですが私の環境ではここでSAVEをクリックしないとPHPのバージョンが意図通りになっていませんでした(クリックしなくても大丈夫なのかもしれないんですが)。
そして、画面右上の
Start をクリック
このように ApacheとMySQLが立ち上がりますので
WebStart をクリックします。
このように表示され、無事にMAMP PROが立ち上がったことが分かります。
phpinfo をクリックしてみると
PHPのバージョンが5.6.8ということが分かります。
異なるバージョンのPHPを使うHOSTを追加してみる
では異なるバージョンのPHPを使うHOSTを追加してみます
左下の ADD をクリック
このように追加されます。
一番古い PHP5.3.23を選びます
右下にある Document root の右にある Choose ボタンをクリックして、このHOSTに割り当てるディレクトリを選びます。
SAVE をクリックし保存します。
* 自動的に付けられるhost-2などはこの画面の Host name: に好きな名前を入力して、もっと分かりやすい名前に変えることができます
同様の手順でPHP5.4のHOSTも作成しました
SAVE をクリックすると
このような画面が出たので はい をクリック
WebStart をクリック
先ほどと同じ localhost:8888/MAMP が表示されます。ブラウザの別タブをクリックして、URL欄に
http://host-2:8888/MAMP/
http://host-3:8888/MAMP/
でそれぞれ3つのタブでサイトを表示すると、全て同じ
この画面になります。同時に3つのホストが動いていることがわかります。それぞれの
phpinfo をクリックしてみるとhost-2は
PHP5.3.23
host-3は
PHP5.4.40 ということがわかります。
1つのMAMPを動かしただけでバージョンの異なるPHPのHOSTを複数立ち上げられました!
今後の予定:XAMPPから順次切り替えたいと思います
CMSを使っていないPHPだけのサイトがあったので動作を確認してみたら、XAMPPと同じようにちゃんと動いていました。
しかし、CMSを使っているものはエラーが出ていました。データベースや設定などがそのままだったのでエラーが出るのは仕方ありません。色々なバージョンのXAMPPにインストールしてあるWordPressやXOOPS Cube、Netcommonsを動かせるようにするにはデータベースの移行やそれぞれ環境設定の変更をする必要があります。
1つのMAMPで今まで切り替えていた複数のXAMPPと同じ事ができるならとても効率が良いので、これから必要なサイトをMAMPに移行してみて、うまく動くようならPROバージョンを購入してMAMP PROに移行したいと思います(^^)/
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