ゆうそうと のWebサイトではXSERVERを使っています。何度かブログにも書いたように容量が多く使いやすいため、おすすめのサーバーです。そのXSERVERが提供しているサービスにwpXレンタルサーバーとwpXクラウドがあります。この2種類は、WordPress専用であるということでWordPressを使ったWebサイトを作るためには有利な機能を持っているようです。
同じ会社の商品で値段も似通っている。ということはいったい何が違うのか?と迷うことがあったので比べてみた結果について書こうと思います。
XSERVERとwpX 機能の違いは何なのか?
普段使っているXSERVERとwpXと呼ばれるサーバーの違いは何なのかということを比べてみました。
料金とディスク容量の比較
料金とディスク容量の違いを表にしてみました。
XSERVER X10 | wpxサーバー | wpxクラウド | |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,000円(1年契約の時) | 1,000円(1年契約の時) | 500円から |
ディスク容量 | 200GB | 30GB | 10GB |
とこのようになっています。料金が変わらないのにwpXサーバーの方がディスク容量がぐっと少なくなっているのがわかると思います。
ちなみに、この ゆうそうとブログ は記事数が640以上あり画像も多く利用しています。このブログの全体の容量が8.6GBなので10GBあればほどどんなWebサイトでもおさまるとは思われます。
またwpXの特徴のところには SSDストライピング ということが書いてあります。最近のPCでHDDの代わりにSSDを使って高速化をうたっているものが多いですが、wpXも記憶装置にSSDを使っていることから速いということのようです。PCでもそうなのですがSSDはまだ高価なため、同じ価格にした場合は容量が小さくなります。wpXの容量が小さいのも高価なSSDを使って高速化しているので、その代わりに容量が小さい、ということではないかと思いました。
※ XSERVERはMySQLサーバーはSSDを使っているこいうことのようです
記憶装置の種類の違いで同じ金額でも容量の違いが出ているようです。
WordPress設置可能数の比較
WordPress設置可能数を比較してみます。
XSERVER X10 | wpxサーバー | wpxクラウド | |
---|---|---|---|
WordPress設置可能数 | 無制限*1 | 10 | 1 |
*1 MySQLとWordPressの数を1:1にした場合は50個
XSERVERは無制限なのに対してwpXサーバーは10個、wpXクラウドに関しては1個とかなり少なくなっています。
バックアップについて
私がXSERVERを利用しよう、と思ったきっかけがこのバックアップでした。「自動的にバックアップを取ってくれている」ということがとても安心だなと思ったからです。バックアップからの復元には料金がかかるのですが、それを使うのは万一のときだけです。私の経験としては今時点でまだ一度も何かが起こってバックアップを使ったことはありません。wpXも同じ会社が提供しているようなのでバックアップサービスが同じように充実しています。
プランによってバックアップからの復元料金や方法に違いがあるようなので表にしてみました。
サーバー領域(Web/メールデータ)
XSERVER X10 | wpxサーバー | wpxクラウド | |
---|---|---|---|
自動バックアップ内容 | 過去7日分 | 過去14日間 | 過去14日間 |
復元料金 | 10,800円 | 5,400円 | 5,400円 |
復元方法 | サーバー領域へバックアップが置かれるのでダウンロードして復旧作業をする |
※ wpXクラウドにはメール機能がありません
MySQLデータベース
XSERVER X10 | wpxサーバー | wpxクラウド | |
---|---|---|---|
自動バックアップ内容 | 過去14日分 | ||
復元料金 | MySQL 1つ(税込5,400円) | 無料 | 無料 |
復元方法 | サーバー領域へバックアップが置かれるのでダウンロードして復旧作業をする | 管理パネルよりダウンロード・復元 | 管理パネルよりダウンロード・復元 |
プランによるバックアップの違い
この比較をしていて気づいたことはまず、wpXクラウドはメール機能がない、ということでした。
バックアップからの復元料金がwpXはMySQLに関しては自分で作業を行うため無料なのに対してXSERVERは作業は依頼して行ってもらうため、1つに付き5,400円の料金がかかるということがわかりました。
サーバー領域(Web/メールデータ)についてはどのプランも有料ですが、XSERVERが10,800円、wpXが5,400円と違いがありました。
とはいえ、この料金の違いについては無視していいと思われます。バックアップからの復元というような事態はほぼおこらないものです。しかし万一のことがあったときにかかる料金となっていますのでそのときの料金がこのぐらいのものであれば特に考慮する必要はないかと思われます。
それよりも復元というのはデータをもらうということなので、実際の復元作業は自分で行うことになります。マニュアルはあるもののなれない人には復元するという作業はかなり難しいものになると思います。自信がない場合は ゆうそうと のようにWeb制作を業務としているような業者に頼んだほうがよいかなと思いました。
万一、のことだとは思いますがバックアップ機能はあるに越したことはありません。
それぞれのプランはどのような場合におすすめできるか?
単純に容量やWordPressの設置数だけを見ているとXSERVERが良いのではないか?と思います。
また、wpXにはXSERVERで行える ssh、cron、WordPressのマルチサイト化 ができないというデメリットがあります。
※ssh、cron、WordPressのマルチサイト化は場合によっては必要なもので、必ず必要なものでもありません。
しかし、XSERVERにはないWordPressに特化したxpXの特徴があります。
・記憶装置に全面的にSSDを使っているため処理速度が速い
・独自の高速化システムを用いてWordPressの高速化を実現
ということです。また、操作してわかりましたが管理画面などはwpXの方が一般の方にも使いやすいようにできていると思いました。
ということでそれぞれのプランはどのような場合におすすめできるか?ということを考えてみました。
XSERVERをおすすめする場合
XSERVERをおすすめする場合は、以下のような希望がある場合かなと思いました。
・Webサイトをたくさん、10個以上作りたいと思っている
・WordPressだけでなく他のCMSや静的Webサイトなどいろいろなことをやろうと思っている
・大量のデータを使いたい
・多くのドメインのWebサイトを作り、メール送受信も行いたい
wpXレンタルサーバーをおすすめする場合
wpXレンタルサーバーをおすすめする場合は、以下のような希望がある場合かなと思いました。
・WordPressでWebサイトを作りたいがmaxでも10個だと思う
・10個ぐらいのドメインのWebサイトを作り、メール送受信も行いたい
・他のCMSや静的Webサイトなどの制作予定はない
・速くWebサイトを表示させたい
wpXクラウドをおすすめする場合
wpXクラウドをおすすめする場合は、以下のような希望がある場合かなと思いました。
・WordPressでアクセス数が多いWebサイトを持っている(持つ予定だ)
・アクセス数が増えた場合は、リソースも増やしていきたい
・他のCMSや静的Webサイトなどの制作予定はない
・速くWebサイトを表示させたい
まとめ:2017/06/05現在のそれぞれの特徴でした
この記事は2017/06/05現在のそれぞれのサーバーの情報をまとめてみました。サーバーの機能や料金は変わる可能性がありますので、最新情報についてはそれぞれのWebサイトでご確認ください。
ざっと考えると、一般の方におすすめするのはXSERVER もしくは wpXレンタルサーバーですね。wpXクラウドは本当にアクセス数が多い(最低でも10万PV/月)Webサイトで、マネタイズできる、これからもどんどんアクセス数が多くなると思われるようなWebサイトを作る場合に利用すると良いかなと思いますが、一般の方には向いていないかと思いました。
それぞれの特徴を考えた上で、最適なプランを選べる一助になれば幸いです。
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