Kindleで本を出版しようとしてその1、その2、その3、その4で書いたように出版用の原稿を準備して、AmazonのKindleを出版する出版者登録までを済ませました。残すところは本を登録して、実際にKindle本を出版するという最後の手順です。5回に分けて書いてきましたが今回で、Kindle本が出版されるまでについての最後の部分を書きます!
手順1 本
でんでんコンバーターでEPUB形式のファイルを作成して、
[ryus_blogcard url=”https://usortblog.com//kindle-publish-3/”]
上記のブログで、EPUBファイルをKindle Previewerで確認しました。Kindle Previewerで確認すると自動的にmobi形式のファイルが作成されています。ファイルの場所は、EPUB形式のファイルのある場所に
converted-580962c4dde88-epub
のようなフォルダが作成されてその中に、
580962c4dde88_2016-10-21_09-37-04.mobi
のようにmobi形式のファイルが入っています。このファイルを使います。
*数字や記号の部分(580962c4dde88、580962c4dde88_2016-10-21_09-37-04)はその時々によって変化します。
にサインインします。
サインインすると
この画面になるので 新しい本を作成 をクリック
このように設定画面が表示されます。ちょっと項目が多くて気合いが要りますがあとちょっとなのでがんばりましょう。
KDPセレクトに登録する にチェックを入れてみました。これは電子書籍の販売をKindleのみで行う場合選べるオプションです。詳しくは
KDPセレクト というページに書いてありますが概要は
・ロイヤリティー(本を売ったときの出版側への報酬)が70%になる(通常は35%)
・ Kindle Unlimited (KU) および Kindle オーナー ライブラリー (KOL)に登録される(読まれたページ分の報酬が支払われる)
・無料キャンペーンが行える
というような感じです。私の場合は売り上げを寄付したいのでロイヤリティが高いというところに惹かれてこのオプションを選びました。
1.本の詳細
本の詳細を入力します。
たくさんありますが必要なところだけを入力したのであとは、
著者名などを入力します。
2.出版に関して必要な権利の確認
これはパブリック ドメインの作品ではなく、私は出版に関して必要な権利を保有しています。 にチェックを入れます。
*パブリックドメインとは
3.お客様が本を見つけやすくする
カテゴリーを追加 をクリックして
ポップアップ画面から
2つまでカテゴリーを選びます。
この本には18歳未満の方に不適切な表現内容(文章、シーン、画像など)が含まれていますか? を いいえ にして、検索キーワード(最大7つまで、オプション) にキーワードを入力します。キーワードの区切りは半角カンマ(,)を使います。
4.本の発売オプション
本の発売準備ができました にチェック
5.表紙画像のアップロード
表紙画像をアップロードします。mobiファイルには表紙も含まれていますが、売り場で表示するために表紙を単独でアップロードします。この場合使える形式はJPGもしくはtiffファイルのみですのでpngで作っていた場合はJPGに変換したものをアップします。
画像を参照 をクリック
参照 をクリック
表紙画像を指定します
このように表示されます。
6.本のアップロード
DRMの権利を選びます。今回はデフォルトでチェックの入っている 適用しない ままにしていました。ダウンロードしたmobiファイルを他のユーザーにファイルごと渡してしまえば他のユーザーも見ることができるということらしいんです(知らなかったんですが)。それを防ぐには デジタル著作権管理を適用する にチェックを入れる、ということのようで今後はちゃんと考えてチェックをしたいと思いました。
本のコンテンツファイル にある 参照 をクリック
作成済みのmobi形式ファイルを指定します。
アップロード中です
Kindleフォーマットに変換中です
アップロードと変換が終了しました。
7.本のプレビュー
本のプレビューをします
オンラインプレビューアー の 本をプレビュー をクリック
このようにKindleの端末の絵の中にKindle本として表示されたイメージで表示されます。ページめくりもできます。
保存して続行 をクリックします。
手順2 権利と価格設定
権利と価格設定 のページに遷移します。
8.出版地域の確認
とくに限定する必要を感じなかったので、
全世界の権利-すべての地域 としました
9.価格およびロイヤリティの設定
ここで先ほど指定したKDPセレクトはどうなっちゃったんだ?という事態に遭遇しました。
KDPセレクト にしたはずですが、ロイヤリティを選べるようで違いは、 35%のロイヤリティだと価格が $0.99から$200.00なのに比べて、70%を選ぶと
価格が$2.99から$9.99となります。ロイヤリティはたくさんほしいと思いましたが、ブログからコピペしただけの本が$2.99(日本円で287円)となってしまうのちょっと高いかなと思いました。ですので、
35%のロイヤリティで切りよい値段の1USDとしてみました。
*KDPセレクトは70%にもできる、ということなのかな?と思いました
他は特に入力するところがなかったので
画面下の 「保存して出版」をクリックすることによって… にチェックを入れて、保存して出版 をクリック。
出版を開始しています…しばらくお待ちください と表示されます。
この画面になったら 本棚に戻る をクリック
本棚に今アップした本の情報が表示されて、ステータスがレビュー中となっていました。これで本の登録処理は終了です。
本を登録してから実際に出版されるまで
このように本を登録したので、あとは本が出版されるのを待つだけです。
ブログで発表している内容の場合、著者本人であるという確認が必要でした
本を登録したときに48時間以内にと書いてありましたが、手続きをしたのが金曜日の夕方だったので少し遅れるかな~と思いました。
レビュー中のところにカーソルを置くと
72時間以内に審査が完了して出版されます とあります。とうことは遅くとも月曜日には発売されるのかな?と思いました。
とはいえ、こういう時間はだいたいの場合早めに終わるので、少し期待して土日にメールチェックをして待っていました。土曜日はうっかり見過ごしてしまったのですが、
申請してすぐ、翌朝にこういうメールが届いていました(実際に見つけたのは日曜日でした)。内容は、
Amazon KDPをご利用いただき、ありがとうございます。
本日は以下の本についてご連絡を差し上げました。
初めてのScratchにオススメ。ボールを動かして、軌跡を画面にペイントする by ゆうそうと (AUTHOR) (ID:9999999)
お客様が提出されたKDPコンテンツを調査させていただいたところ、ウェブ上で無料公開されているコンテンツが含まれていることが判明しました。このコンテンツについてお客様が出版権を保有し、本の配布先を管理されていることを確認するために、次のいずれかの対応をしてくださいますようお願い申し上げます。
1. 権利の確認。この本に含まれるすべてのコンテンツの電子出版権を保有している場合、「本棚」の「権利と価格設定」ページに進み、本の出版を再申請してください。再申請を行うと、24時間以内にその本がKDPの「本棚」に「オンライン」として表示されます。さらに情報が必要な場合には、追ってご連絡いたします。(以下に手順を示します。)
2. コンテンツの削除。この本に含まれるすべてのコンテンツの電子出版権を保有していない場合は、その本を「本棚」から削除できます。(以下に手順を示します。)5日以内に適切な対応を行ってください。お客様が電子出版権を保有していない本を出版した場合、お客様のアカウントは停止されるか、オプションのKDPサービスにアクセスできなくなる可能性があります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
Kindleダイレクト・パブリッシング
http://kdp.amazon.co.jp——————————– 本を出版用に再提出するには、次のようにします。
1. http://kdp.amazon.co.jp でKDPアカウントにサインインします。
2. 「本棚」セクションで「ドラフト」ステータスの当該本をクリックします。
3. 「本」セクションの末尾にある「保存して進む」をクリックします。(「権利と価格設定」セクションが表示されますので、コンテンツの権利を保有していることを再確認してください。)
4. 画面下にある「保存して出版」をクリックして終了します。
こういうものでした。なるほど、確かにKindleの内容がブログのそのままの内容ですので本人かどうかという確認が必要なのですね。もちろん本人なので、手続きをしました。
KDPページにログインして、本棚から
本をクリック
このページの一番下にある
保存して続行 をクリック
権利と価格設定のページに移動するので一番下にある
チェックボックスにチェックをつけて 保存して出版 をクリック これで本人申請が終わったはずです。
Kindle本が出版された!
本人申請の手続きが終わって数時間後、
このメールが届きました!
このような内容です。さっそくAmazonで見てみると…
新着の帯がついて表示されていました(^^)/
詳細ページもばっちり、です。
よろしければぜひ実際の販売画面を見てみてください(^^)/
まとめ:Kindleで本を出版するために実際に要した時間
Kindleで本を出版 シリーズは以下の通りです。
[ryus_blogcard url=”https://usortblog.com//for-kindle-try-dendenconverter/”]
[ryus_blogcard url=”https://usortblog.com//kindle-publish-2/”]
[ryus_blogcard url=”https://usortblog.com//kindle-publish-3/”]
[ryus_blogcard url=”https://usortblog.com//kindle-publish-4/”]
[ryus_blogcard url=”https://usortblog.com//kindle-publish-5/”]
ブログを書くのには5日を要しましたが、実際にKindleで本を出版するために要した時間は?と考えてみました。
原稿はブログの記事だったのでその部分の時間が全くかかりませんでした。EPUB形式のファイルを作ってKindle Previewerで表示して、修正を繰り返し、mobi形式のファイルを作って、KDPでの出版手続き…を全部合わせても長く見積もってもまる一日あれば本は出版できたと思います。
同じようにブログの他の記事をKindleで出版する場合はKDPの登録手続きなどが要らないのでもっと短縮できて数時間で出版できるのではないかな?と思います。
Kindleで本を出版するのはやってみるまえに思っていたよりずっと簡単で、気軽なものでした。みなさんもぜひ挑戦してみてください!
see you!
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